今回は岡山市中心部の商業施設についてご紹介致します。
先月の山陽新聞にイオンモール岡山開業5年目についての記事が掲載されていました。
その中には
西日本旗艦店イオンモール岡山の開業で周辺商業施設は危機感があったが、開業5年目ですみわけがハッキリとしてきたと書かれていました。
皆様もご存知の様にイオンモール岡山開業時は周辺商業施設が売上を落とし、オーバーストアーが懸念されました。
イオンモール岡山は国内小売最大手のイオンモールが同社初の都市型大型商業施設としてオープンさせ、西日本旗艦店に位置付けています。
売上高は500億円に近いとされておりテナント数は350店舗、西日本の商業施設で2番目のテナント数と言われています。
本来このレベルの商業施設が地方中心部に出店する事はあり得ません。
そうした中でも周辺の商業施設はイオンモール岡山に対抗して積極的なリニューアルを行い、開業5年目を迎える2020年にはイオンモール岡山開業前の水準まで戻りつつあるそうです。
天満屋岡山店
・立体駐車場建て替え
・地下食品売り場を増床
・2019年の大規模改装
・ザ・コートヤード表町に天満屋ウォッチギャラリーをオープン
岡山ロッツ
・ニトリ誘致
・無印良品を拡張
イオン開業当初はテナントが移転し若年層の客足を奪われたが、イオンモールに対抗してリニューアル。最近では開業前の水準に戻ったテナントもあるそうです。
さんすて岡山
・中四国初出店が3割を占める大規模リニューアルを実施
岡山一番街
イオンモール岡山開業当初は約1割売上高が減少したが、20年3月期には開業前の水準に戻る見通し。
山陽SC開発は「イオンに来るマイカー客が増えるなど恩恵も大きい。今後は駅を利用するビジネス客向けのサービスも充実させ、駅周辺の回遊性を向上したい」としている。
一方で表町商店街方面は未だ厳しい状況が続いているが、表町周辺では再開発が複数計画されており今後に期待する声もある。
イオンモール岡山は開業から5年経った今でも売上を伸ばしており、その勢いは衰える事を知りません。
岡山市中心部ではオーバーストアが懸念されていましたが、現在では500億円の消費を飲み込み、更なる成長を遂げています。
さらに岡山市中心部では2025年までに商業施設を含む大規模再開発が多数予定されており、今後も消費は拡大するでしょう。
山陽新聞
検証 イオンモール岡山開業5年(上)旗艦店「コト消費」で集客強化
https://www.sanyonews.jp/sp/article/964889
検証 イオンモール岡山開業5年(下)すみわけ 周辺大型店の客足回復https://www.sanyonews.jp/sp/article/965220